2009
10
1月.
ロータリーを調整する時に内部の・・・する道具
そろそろ正月ボケもなおってきた今日この頃
みなさんいかがお過ごしでしょうか?
さて、私たちの”管楽器の修理”という仕事は非常に特殊な仕事であり
専用の工具が市販されていることはほとんどなく
市販されている工具を加工したり
工具屋さんに特注で作ってもらったりして使っています。
そして時には工具を自分で作ったりもします!
今回はその一部をご紹介します♪
今回作ったのはホルンやトロンボーン、チューバなどのロータリーを調整する時に
ロータリーの内部の”駒”と呼ばれるパーツを保持する道具です。
工具屋さんに行ってそんな工具をくださいと言っても
ほとんどの場合、”ありません”と即答されるでしょう。
主な材料は下の写真のとおりです。
左から真鍮材、デルリン材、洋白材×2です。
これらの材料を曲げたり
旋盤という機械で穴をあけたり、削ったり、切ったりすると・・・
こうなります!
上の写真と並べてある順番はおなじです。
小さくなったり、スリムになったり
テトリスで上から落ちてきそうな形になったりしていますね。
写真ではわかりずらいですが内側が空洞になって
ちくわ状になっているものもあります。
さらに真鍮材に横から穴を開けネジを切り、半田付けをして
デルリン材が抜けないように洋白材にネジをつけて
最後に真鍮材にネジをつけると・・・
はい、完成!
このように駒を保持します。
この他にも様々な工具があり、
中には一見”何に使うんだろう・・・”というものもあります。
今後、少しずつ紹介していきますのでお楽しみに!
以上、寒いのは苦手なので早く春がきてほしい
金管担当中嶋でした☆