木管楽器修理・金管楽器修理のミルズ。国内で希少な管楽器修理の専門工房です。

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2012

09

5月.

同級生?!

そろそろ暖かくなってきたなぁと思ったら

もうすっかり春もすぎてしまった感じがする今日この頃。

お久しぶりの中嶋です。

 

今日は最近ごぶさた気味のマジメなブログ更新です。

先日、ホルンのオーバーホールをやらせていただきまして

その一部始終をご紹介したいと思います。

 

今回お預かりした楽器は

こちらのシュミットのセミトリプルホルンです。

 

セミトリプルホルンとはこのように

抜差管が3段になっており、一見トリプルホルンのように見えますが

一番下の段を息が通るとHigh F管になり

一番上の段を息が通るとB♭管になり

そして一番上の段とまんなかの段を息が通るとLow F管になる

という構造になっています。

つまり、セミダブルホルンにHigh F管を付け足したような構造です。

一般的なフルダブルホルンに比べると複雑です。 

 

シュミットのフルトリプルホルンは以前に1、2度見たことがありますが

セミトリプルホルンは初めてお目にかかりました。

非常に珍しい楽器です。

 

今回はこのように楽器の表面のラッカーが剥がれたり

ラッカーが剥がれた部分から管体が腐食したりしているのが

気になるとのことでオーバーホールのご依頼をいただきました。

 

かなり古い楽器であるようでしたが

依頼主の方によるとおよそ25年前に作られた楽器だそうです。

なんと僕と同級生です!!

これも何かの縁でしょうか。

 

オーバーホールの大まかな手順は

まず、既存のラッカーを剥がし

全ての管の凹みを直し

凹みの修正跡や腐食した部分を

ヤスリやバフでキレイにして

再度ラッカー塗装をかけて

最後に調整・組み立てをします。

これで技術的に可能な限り

楽器を新品に近づけます。

 

ということで、まずラッカーを剥がしたのがこちらの写真。

ノーラッカー仕上げの楽器と同じ状態です。

 

 

以降の工程はまた次回にご紹介したいと思います。

 

お楽しみに!

 

以上、春先に手袋を片方紛失してしまい

なんだか片方残っているだけに諦めるに諦め切れなかった

金管担当中嶋でした☆

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