2012
12
9月.
同級生?! その2
朝晩の涼しさに夏の終わりと
秋の訪れを感じる今日この頃。
もうすっかり忘れ去られているかもしれませんが
前回書いたオーバーホールの続きを書きます。
↓前回までのあらすじ
前回の記事のようにラッカーを剥がしたあとは
凹直し・キズとりの作業になります。
楽器の状態にもよりますが
今回は凹は少なかったものの、腐食部が多かったため
このように管体をできるだけ分解して作業をしました。
ちなみに残ったケーシング部分はこんな感じです。
恐らくこんな状態のホルンはなかなか見られないと思います。
ここまで分解するだけしておいて
組み立てられなくなったらシャレにならないので
どの管がどこにつながっていたか
ちゃんと書き留めておきました。
僕の絵心が3しかないことがバレてしまいますね。
キズとりの方法は以前に紹介した
ホルンのベルガード作製の時と同じように
ヤスリをかけて、ヤスリの目を細かくしていき
最終的にバフでキレイにするというものです。
↓ベルガード作製の記事
ビフォアー・・・
・・・アフター!!
このように管体全体をキレイにして
その後、組み立てます。
(↑文字にすると2行で終わってしまいますがなかなか大変なんです。。。)
組みあがった写真がこちら。
そしてこれをラッカー塗装して
調整・組み立てして、完成です!!
前回のブログに紹介させていただいた
修理前の写真と比べるとだいぶキレイになっているのが
お分かりいただけると思います。
細かいところではありますが
左手小指の指かけもだいぶ腐食をしていたので
キズとりをしてメッキをかけなおしました。
このようなオーバーホールの修理は
各種金管楽器の他、サックスやフルートなどの木管楽器でも
ご依頼いただけます。
また、クラリネットやオーボエ、ピッコロなど管体が木製の楽器でも
管体以外の部分(キイ・ポストなど)のオーバーホールをすることもできます。
まずはご相談下さい。
以上、最近歳のせいか、くびれがなくなったと言われた
金管担当中嶋でした☆